はじめに。
ここから先のページで紹介している内容は、私の個人的な趣味で行なったものです。
この通りに改造をして、不具合が出たとしても、私は責任を持ちません。
行なう場合は、自己責任でお願いします。

モバイルラック モバイルラックとは

写真のような物で、左側のフレームをPCに取り付けて
右側のインナーにHDD等を入れて、
簡単に取替えが出来るようにする物です。
インナーたち モバイルラックの問題点

インナーも数が増えて、データドライブもモバイルラックに入れるようになると
入れ替えのときに、いちいちシャットダウンしなければならず
これが結構面倒なんです。
これさえ解決すれば、かなり使い勝手が良くなります。
そこで、電源を入れたまま入れ替え(ホットスワップ)が出来るように
改造にチャレンジする事にしました。
怪しげなパーツ 怪しげなパーツ

IDEのインターフェイスでは、ホットスワップ出来ないので
ホットスワップに対応したインターフェイスに変換しなければなりません。
すぐに思いつくのは「USB」  1.1ではまだ遅いが、2.0なら、スピードも早そう
そこで、いろいろ探していたら、写真のようなパーツを発見。
「IDEハードディスクをUSB2.0に変換する基盤です。」とか書いてある。
早速購入してみました。ちなみに2980円。
怪しげなパーツ 中身 怪しげなパーツ 中身

箱の中身は・・・  こんなん出てきました。
ドライバーのFDが2枚、基盤が1枚、フラットケーブルと電源ケーブル。
これだけ?
説明書もデータシートもなんも無しかよ。
必要な情報は、HPなどを自分で探せ という事らしい。
まあHP見に行ったら、必要な情報はすぐ見つかったからいいけど
「素人お断り」というのも納得。
ケーブル ケーブル

とりあえず、繋いでテストと行きたいところだが
箱の中には、USBケーブルが入っていませんでした。
IDEケーブルもあれじゃぁ短いので、まとめて購入。
IDEケーブル 200円。
USBケーブル 70円。安くなったね。(^_^)
接続TEST 接続TEST

取りあえずつないでみる。
こんな感じになりました。
基板への電源ケーブルの接続を間違えないように
後は、電源とUSBケーブルを本体につなぐだけ。
意外と簡単。
接続TEST2 接続TEST2

今回接続してみたHDDは、Maxtorの80G。
ちゃんとUSB Deviceとして認識している。
ところが、HDDを交換すると認識しない問題発生。
これじゃホットスワップ出来ないじゃん。
いろいろやってみた結果、どうやら
HDDと変換基板の電源を先にONにしておいて
その後にUSBケーブルを刺さないと認識しないようだ。
接続変更 接続変更

現在の接続では、基板の電源は入りっぱなし
USBケーブルはつなぎっぱなし
この2つを変更する必要がありそうだ。
まず基板の電源は、モバイルラックのキーを回したときに
5Vの出力が出ている所から取ることにする。
HDD側の電源を供給する部分にちょうど5Vがあるので
そこから引き出すことにする。
接続変更2 接続変更2

モバイルラックのキーを回したときに
USBケーブルを差し込んだようにする為
ケーブルを切断して、リレーを組み込む。
今回は、以前まとめ買いしてあったリレーを使う。
DS2E-S-DC5V と書いてある、5V2回路2接点のリレーだ。
(ただ電気的にON、OFFするだけなので、どんなリレーでもいいと思う。)
USBケーブルは5本の線があり、1つはシールドなのでつないだまま
残りの4本をON OFF させる。
ディレイ回路 ディレイ回路

変換基板の電源より、1テンポ遅れてUSBの接続をさせる為
リレーの駆動にディレイ回路を入れる。
といっても抵抗、コンデンサーを使った簡単なものだ。
正確な時間が必要なわけではないので、適当なパーツで組む。
上が変換基板、下がリレーとディレイ回路。

回路図はこちら

ケースに入れる ケースに入れる

出来上がった物を、プラケースに入れる。
作動テストで OK なら、PC本体に組み込んで終了だ。
完成 完成

完成。
上のモバイルラックはIDEのプライマリー側のマスター(Cドライブ)。
下のほうは、今回製作したUSB経由の物。
マスターもスレーブもそのまま認識してくれる(こりゃぁ便利だわい)
スピードも満足の出来る速さでアクセスしてくれます。
USBって印刷して貼ってみました。

今回のパーツにかかった費用は

    モバイルラック(CASE Removable IDE AA132) \1780
    変換ボード (USB2.0-DAT)                   \2980
    USBケーブル A-B 1m                          \70		
    IDEケーブル ATA100 65cm                    \200
    リレー(DS2E-S-DC5V )                     \100 x 2
    プラケース                                 \190
    ユニバーサル基板、電子部品少々           約\150
    合計                                      \5570    
今まで使っていたインナーが、そのまま使えるし
これだけの費用で収まったのは満足。




ホーム